1 |
JAN (標準)13桁
JANコードは最も一般的なコードです。ヨーロッパ規格のEAN (イーアン)やアメリカ/カナダの
UPC (ユーピーシー)と互換性があるので、世界共通で使用可能です。
生活用品ほぼ全てに使用されており、るPOSシステムで広く活用されています。
コード数字 :49(国) 35970(企業名) 00001(商品) 8(チェックでジット;CD) |
2 |
JAN (短縮)8桁
8桁の短縮タイプは日本だけの規格のため、国外では使用できません。
また、桁数は固定のためユーザーが自由なデータ構成を選択することもできません。 |
3 |
JAN ISBN 書籍コード
書籍や雑誌に記載してあるバーコードは、JANのバーコード体型を使っています。
データの内容は、それぞれの業界独自の構成となっています。
いずれも価格を含めた情報を含んでいます。
書籍のJANコードのデータ構成です。書籍には1冊1冊を分類するための
ISBN (国際標準図書番号) が付番されています。
コード数字 上段:978(ISBN) 4(国) 7710(出版社) 0067(書籍) 4(CD)
コード数字 下段:192(フラグ) 1067(分類) 03000(価格) 9(CD) |
4 |
JAN ISBN 雑誌コード
雑誌については、下記の情報がバーコード化されています。
但し、雑誌のコードの使用は日本国内のみです。
コード数字 :11(雑誌) 2(発行形態) 442(書名) 2(発行週) 09(発行月) 027(価格) 8(CD) |
5 |
UPC-A UPC-E UPC-アドオン
「UPCコードとは」
UPC (Universal Product Code)は米国やカナダで使用されている商品コードで、ヨーロッパのEANや日本のJANは、
このUPCを基に作られています。JANと同じく商品の包装に印刷されており、販売時にPOSで読み取る事で商品の
流通管理に役立てています。
「桁数について」
UPCコードには、12桁のUPC-A (コード11桁 + CD1桁) と、8桁のUPC-E (コード7桁 + CD1桁) の2種類があります。
また、A又はEの後ろに補足として2桁又は5桁の補足コードを付けたUPC A/E-アドオンコードもあります。
補足コードは商品定価や雑誌の発行月等を表すのに用いられます。
「データ構成について」
JANコードと違い、使用されている国がアメリカ、カナダだけですので国コードはありません。
先頭の1桁はNS (ナンバーシステムキャラクタ) と呼ばれ、その値により情報やコードの管理機構が異なるのが特徴です。
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6 |
CODABAR (NW7)
「NW-7の構成」
NW-7はNarrow (狭い) と Wide (広い) の2種類の4本のバーと3本のスペース(合計7本)で一つのキャラクタ(文字)を
表すためNW-7と呼ばれています。
バイナリレベルの初期のバーコードです。アメリカではCODABARと呼ばれ、日本ではNW-7という名称で規格化されてます。
基本的な構成としては、7本のバー、スペースで一つの文字を表し、バーコードの始まりと終わりに、A,B,C,D(a,b,c,d)の
スタート/ストップキャラクタが付けられます。スタート/ストップキャラクタは組み合わせも自由です。キャラクタ間
ギャップはナローバー幅と同サイズから3~3.5倍と、CODE39と同サイズになります。
「表現できるキャラクタ」 数値 (0~9)、アルファベット(A,B,C,D)、記号 (ー,$,/, . ,+)
「使用途と特徴」
血液管理や、宅配便の配送伝票、図書の管理、会員カード、書留郵便の管理用など数字の連番印刷が必要なもの
に使用され、単純な構成で高精度の印刷を要求しないといった長所があります。また、スタート・ストップキャラクタの
使い分けもできるため、用途によって表現を変える事も可能です。反面、ITF程ではありませんが印字状態によっては、
比較的簡単に桁落ちが発生しますので、桁指定を読み込むリーダー側で設定することが望ましいです。
印刷レベルを問わず、簡単な構成のNW-7は日本でも幅広く使用されています。
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7 |
CODE39

数字とアルファベットといくつかの記号の、合計43個のキャラクタをコード化したもので、
主に工業用として使用されています。信頼性が高いシンボルであることから、主に産業分野の
作業指示票や現品ラベル、日本ではEIAJ(日本電子工業会)、米国ではAIAG(米国自動車工業会)
がそれぞれ標準ラベルとして使用しており、産業、特に工業の分野ではなくてはならないものです。
「CODE39の構成」
CODE39は、9本のバー、スペースのうち3本が太いということで、この名が付いています。
9本のバー、スペースで一つのキャラクタを表し、バーコードの始まりと終わりには*(アスタリスク)が付けられます。
また、それぞれのキャラクタの間のスペースの部分を「キャラクタ間ギャップ」と呼びます。
通常、ナローバー幅と同じサイズで作られます。ただし最大値はナローバー幅の3~3.5倍という規定になっています。
「表現できるキャラクタ」 数字、アルファベット、記号(ー,.,(スペース),*,$,/,+,%)の43キャラクタ
「CODE39の特徴」
数字以外にもアルファベット、記号などが扱えることが最大の特徴です。一つの文字を表すのに、9本のバー、スペースを
用いるため他のコードに比べて、誤読が非常に少なく、信頼性が高いのも特徴です。また、そのためバーコードのサイズも
他のコードに比べて最も大きくなります。バーコードにアルファベットや記号を使用したい場合は、CODE39が最も適切です。
また、スキャンには、白黒、細太の4要素でのみ判定するため、単純で読み取りし易いコードです。
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8 |
CODE11
「CODE11について」
USD-8とも呼ばれ、高密度のディスクリート型のバーコードです。
15キャラクタ / インチの情報化密度を持っており、主にAT&T社の
通信機器や部品等に使用されています。
「CODE11の構成」
一つのキャラクタが、3本のバーと2本スペースで構成され11キャラクタをコード化できます。
ワイドバー(スペース)が2本の場合と1本の場合では、エレメント幅が異なります。
キャラクタ間には、ディスクリート型のキャラクタ間ギャップが入ります。
*のスタート/ストップキャラクタが入ります。また、チェックデジットが必ず必要になり、
キャラクタが10以上の場合は2つ必要となります。
「表現できるキャラクタ」 数字、ー(ハイフン)
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9 |
CODE93
「CODE93について」
インターメック社が、1982年に開発したバーコードでUSS-CODE93として規格化されているシンボルです。
黒・白バーの幅が幾種類もあるマルチレベルのバーコードで、CODE39と同じく数字の他にアルファベット、
記号も使用できるバーコードです。CODE39よりも、情報密度およびデータセキュリティの高いコードとなっています。
「CODE93の構成」
1キャラクタを9本のモジュールで構成し、そのうち3本がバーであることからこの名が付いています。
OCDE39と同じ43種類のキャラクタの他に、4種類のシフトキャラクタを持っています。そのため文字キャラクタを組み
合わせてフルアスキー128キャラクタを表現できます。高密度であるため、チェックデジットが2つ必要となります。
「表現できるキャラクタ」 数字、アルファベット、記号(ー,.,(スペース),*,$,/,+,%) 4種類のシフトキャラクタ
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10 |
CODE128
「CODE128について」
CODE128は、1981年アメリカのコンピュータアイデン
ティックス社によって開発されました。マルチレベルの
バーコードで、USS-CODE128として規格化されています。
コンピュータのキーボードから打てる文字、アスキーコード
128文字を使用可能なため、コンピュータと非常に相性
の良いバーコードです。
「CODE128の構成」
バーのサイズは4段階に分かれていて、3本のバーと3本のスペースで1文字を表します。
構成の大きな特徴は、スタートキャラクタが"CODE-A""CODE-B""CODE-C"の3種類があり、
どれを使用するかによって以後表す事のできる文字が異なります。
CODE-Cを使用すると、1つのバーパターンで2桁の数字を表す事ができるため、非常に情報密度が高くなります。
また、例えばスタートCODEがAであっても、途中でBやCに変更することも可能です。
「CODE-128の特徴」
コンピュータで使用されるアスキーコード128文字を全てコード化できます。さらに、[ESC][STX][ETX][CR][LF]などの
制御コードもコード化できます。スタートキャラクタがCODE-Cの場合は、1つのバーパターンで2桁の数字を表す事が
できるので、非常に効率のよいバーコード構成になります。桁数が12桁以上の場合は、ITFよりも小さなサイズにする
ことができます。
「CODE-128の使用途」
CODE128は、スタートキャラクタにCODE-Cを使用する事で、非常に高密度のバーコードを作成できます。
この特性を生かして、製品の製造日、賞味期限、重量、寸法、ロット番号、出荷先、請求書など様々な情報を
バーコード化したもの (EAN-128)が、現在様々な業界で活用され始めています。
代表的なものとしては、
・日本チェーンストア協会/日本百貨店協会 ・冷凍、チルド食品業界 ・医療関係団体などの業界で使われています。
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CODE128 (UCC/EAN)
「UCC / EAN-128について」
CODE128の特性を生かした、さらに高密度な情報のバーコードです。米国のコードセンター(GS1US:旧UCC)
によって開発され、国際EAN協会によって規格承認されたことでUCC / EAN128と呼ばれるコードです。一般には
EAN-128と呼ばることが多く、UPCCASECODEやUCC、EAN(日本)の物流の補足コードとして1989年に採用された。
「EAN-128の特徴」
現在普及しているJANコードや標準物流コード(ITF)の情報に加え、物流情報や商取引情報など、多くの様々な情報を
表示できるのが大きな特徴です。
具体的には、
* 梱包番号 * 入数 * 重量 * 体積 * 容積 * 製造日、品質保持期限などの日付
* ロットナンバー・ロケーションナンバー * ・請求先企業コード * 顧客発注番号、などがあります。
この中から、必要な情報のみを使用してバーコードラベルの形にし、様々なアプリケーションで活用されています。
JANコードや標準物流コード(ITF)は、商品そのものを(入り個数も)を表示するバーコードで、製造年月日、梱包番号、
品質保証日、発注番号などのデータは表現できません。また、CODE39などでもこれらのデータをバーコード化しても、
データの定義や桁数がコード毎に異なるため、企業間でデータのやり取りができません。EAN-128では、データの項目、
桁数及びバーコードの種類を標準化し全世界で、共通利用するための規格として制定されたことも特徴です。
「EAN-128の構成」
バーコードはCODE128を使用します。重量、賞味期限など表したい情報を区別するために、
「アプリケーション識別子 (AI)」を付け、その後にデータが続く構成になっています。
複数の情報を表す場合は、それらのデータ連結します。
アプリケーション識別子は100種類以上有り、表現したい情報を製作者側が自由に選択してバーコードします。
EAN-128を各企業間で使用するには、業界単位、企業グループ単位などでどのような情報をバーコード化する
かの規定を、事前に決めておく必要が有ります。
EAN-128は、通常のCODE1288と区別するため、スタートコード(CODE-C)のすぐ後に[FNC1](ファンクション1)を
付加するように決まっています。アプリケーション識別子の後に続くデータの桁数が可変長である場合にも、
データの区切りを表すため、[FNC1]が付加されます。また、JANコードや標準物流コード(ITF)にEAN-128を
追加して、詳細情報を付加するコードとして使用可能です。
「EAN-128の使用途」
コードの特性から、日本チェーンストア協会や日本百貨店協会、冷凍・チルド食品業界や医療業界などで幅広く
使用されており、各業界で使用され始めています。
「EAN-128コードの読み取り」
EAN128とCODE128はアプリケーションを表現しているかどうかに、違いがあるだけで構成はCODE128と同様になります。
従って、CODE1288が読み取れるバーコードリーダーであれば、読み取り可能です。
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2of5 (INDUSTRIAL) 2of5 (IATA/WALLACE) 2of5 (CONPUTER
IDENTICS)

2of5(MATRIX) 2of5(NEC/COOP) 2of5(UPC CASECODE)

【 2 of 5 】
2 of 5と呼ばれるコードにはいくつかの種類がありますが、それらは全て5本のバー (スペース)のうち2本が太バー
(太スペース) という構成で一つのキャラクタ (数字)を表しています。どの種類のコードも構成は類似していますが、
全く別のコードになります。以下は2 of 5コードの種類です。
【 2 of 5 INTERLEAVED (Interleaved Two of Five )】 【 2 of 5 UPC CASECODE】
一般に ITF と呼ばれるコードです。ITFは後述で、UPCCASECODEは次回記事で解説します。
【 2 of 5 INDUSTRIAL (IDENTICON-INDUSTRIAL )】
もともと工業用として使用されていましたが、現在は物流用途で一部使用が認められる他はほとんど使用されていません。
5本のバーで1文字を表し、スペースに情報を持たせていないため、情報密度の低い構成になっています。
【 2 of 5 IATA (International Air Transport Assosiation)】 【 2 of 5 CONPUTER
IDENTIC】
IATA (国際航空輸送協会)が航空貨物の管理用などで使用されています。CONPUTER IDENTICはIATAと同じですが、
可変長で低密度なコードです。
【 2 of 5 Matrix 】
オランダのニーフ社によって開発され、CODE11やCODE
2of5のバリエーションでもあります。
バー、スペースどちらにも情報を持たせているのが特徴です。
【 2 of 5 NEC / COOP 】
日本電機株式会社が開発したバーコードで、生協が物流管理に使用していることから2 of 5 COOP 生協コードとも
呼ばれます。
「ITFの特徴と使用途」
ITFは非常に情報密度が高いバーコードであるため,次のような特徴を持っています。
1:同じ桁数であれば,他のコードに比べ、バーコードの大きさを小さくできます。
2:従って同じサイズであれば、他のコードに比べ情報をより多く入れる事ができます。
3:同じサイズ、桁数ならば、バーコードのバー幅を大きくする事ができます。
バー幅が広がれば、バーコードリーダーが非常に読みやすくなり、長距離にも対応できます。
これらの特徴があるため、小さなスペースにより多くの情報を盛り込みたい場合に使用されます。
特に、ダンボール箱に印刷される標準物流コードに多く使用されます。
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郵便(カスタマバーコード)

【 カスタマコード (郵政番号) 】
「カスタマコードについて」
日本郵政株式会社が定めた、郵政事業等で区別される顧客が作成したバーコードです。
宛先をバーコード化し、郵便番号自動読取区分機での処理を効率化するために使われます。
郵便物を出す際、郵便局が添付するのではなく、郵便を差し出す顧客側が任意で記載できます。
これを印字することで、配達料金の割引が受けられます。必要条件では無いため、必ずしも印字する必要はありません。
郵政株式会社が定めるバーコードには、局内バーコード、IDバーコード、カスタマバーコードの3種類があり、
当社で作成できるのはカスタマバーコード(表記はPOSTAL)となります。
印字した場合の割引料金につきましては、日本郵便のHPをご参考下さい。
「カスタマコードの特徴」
バーコードの特徴というよりは、このバーコードを印字することで料金割引が受けられることが特徴です。
但し、割引を受けるには印字したバーコードを、差し出し時又は事前に郵便局に提出し、品質検査を受ける必要があります。
また。他のバーコードには無い、郵便事業独特の形をしたコードになっています。
「カスタマバーコードで表現できる文字」
カスタマコードで表現できる文字は、0 ~ 9 (数字) 、- (ハイフン)、8種類の制御コード (CC1~CC8)です。
また、数字と8種類のコードを組み合わせで A ~ Z (アルファベット)も表現出来ます。
カスタマコードでは、上記コードを例にしますと「神奈川県藤沢市鵠沼橘1丁目1番地2号」のうち
「神奈川県藤沢市鵠沼橘」を郵便番号「251-0024」で表し「1丁目1番地2号」を「1-1-2」で表し、
「251-0024 1-1-2」をコード化します。
「カスタマバーコード作成についての詳細」
カスタマバーコードについては、機械処理で郵便物の宛先を判断するため、作成する際には郵便局が定める規格に沿って、
作成する必要があります。印字する紙やインクの色、品質、大きさや郵便物上の位置や、角度など細かくございますので、
作成する際はご注意下さい。
郵便事業株式会社 「郵便番号・バーコードマニュアル」
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QRコード

「QRコードについて」
QRコード(Quick Responce Code)は1994年に
デンソーウェブの開発した、マトリックス型2次元
コードの一種です。名前の通り、高速読取を目的
に開発されました。Stacked型バーコードから、
さらに情報密度を高めたコードです。
当初は自動車製造関連や配送センターで使用され
ていましたが、現在では幅広く普及し、携帯電話でも
読取可能となったことから、広告としても使用されてます。
「QRコードの特性」
バーコードが横一方向にしか情報を持たないのに対して、QRコードは縦横に情報を持っています。
バーコードの数十倍から、数百倍の情報量を扱う事が可能です。
数字、英字、漢字、カナ、ひらがな、記号、バイナリ、制御コードなどを扱うことができ、7,089文字(数字)まで1つの
コードで表現できます。どの方向からでも読み取り可能で、1つのデータを幾つかのコードに分割、連結して読み
取ることもできます。また、コード自体の汚れや破損にも強く、コードが誤り訂正機能を持っているので、
最大約30%の修復が可能です。
「QRコードの構成」
QRコードは、パターンが格子状になっているマトリックス型で構成され、最初に作られたモデル1と、大型化に対応した
モデル2があります。大きさはバージョン1の21×21から、バージョン40の177×177まであり、4セル刻みで決められて
います。3隅の四角い切り出しシンボルが特徴的で、これは位置検出パターン、ファインダパターンとなります。加えて、
7列目と7行目などのタイミングパターン、随所に入れられた小さい四角のアライメントパターン(モデル2のみ)が固定で、
それ以外の部分に符号が記録されます。
「QRコードの主な用途」
始めは、自動車製造関連に使用されていましたが、その後は様々な商品の生産・運送・保管・販売などに広く使われる
ようになりました。さらに、カメラ付き携帯電話端末の多くにQRコード読取機能が搭載されているため、広告や地図など
印刷媒体、Webサイトにおいて、詳細情報など特定のURLのリンクを読み取らせる手法にも使用されています。
個人データを格納し、名刺に印刷することで携帯電話のアドレス帳登録を容易にするなどにも、使われています。
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標準物流コード

標準物流コード(JIS-X-0502)は主に段ボールなどの包装箱にマーキングされたバーコードで、
物流用としてJISで規格化されています。標準物流コードには、中に入っている商品のJANコード
の内容と梱包形態(何個入りか)が表示されています。標準物流コードをバーコードリーダーで
読ませる事により、包装箱に中に入っている商品の種類と梱包数が瞬時にわかるため
「ピッキング」「仕分け」「検品」「在庫管理」「棚卸し」などの物流の合理化が可能になります。
「標準物流コードの構成」

標準物流コードのコード体系は、梱包された商品のJANコードの前に1桁(標準14桁の場合)または
2桁(拡張バージョン16桁の場合)の物流識別コードを付加してできています。
「物流識別コードのつけ方」
物流識別コードは、その梱包の中の入数や詰め合わせの内容を示すコードで、標準バージョンでは1桁、
拡張バージョンでは2桁で示します。入数については、実際に入っている個数が記述されているのではなく、
入数に対応したコードをユーザー側で決めます。
なお、標準物流コードは2010年3月をもって、16桁コードが廃止され完全に14桁コードが国際標準となります。
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16 |
医療用コード GS1-128(UCC/EAN-128)

医療材料コードは製造業者、卸販売業者、医療機関などが必要に応じて独自の商品コードを作成していたため、
コードに整合性がありませんでした。日本医療機器関係団体協議会は、商流・物流の標準化を実現するために
1999年3月に医療材料の標準化仕様を「医療材料商品コード・バーコード標準化ガイドライン」にまとめました。
このガイドラインでは、医療材料標準バーコードとしてGS1-128(UCC/EAN-128)で統一することを基本としています。
◆バーコードの構造
・Code128とGS1-128(UCC/EAN-128)を識別するために、STARTコードの直後に[FNC1]が入ります。
・可変長のデータの直後には、区切り文字として[FNC1]が入ります。
・可変長のデータが最大長の場合には[FNC1]が入りません。(数量を例にすると、データが8桁の場合)
・最後の可変長のデータには[FNC1]が入りません。

◆GS1-128(UCC/EAN-128)のコード体系について
バーコード表示の各項目※AIはアプリケーション識別子の略です。
AI |
分類 |
フォーマット |
内容 |
01 |
商品コード |
数字14桁(固定長) |
梱包インジケータ1桁+JANコード12桁+チェックデジット1桁。 |
17 |
保証期限日 |
数字 6桁(固定長) |
西暦年下2桁+月2桁+日2桁(YYMMDD形式)。日2桁は"00"で省略できる(月の最終日を意味する)。 |
30 |
数量 |
数字1〜8桁(可変長) |
数量、個数、量。梱包の中にいくつ入っているかを示す。 |
10 |
ロット番号 |
英数字1〜20桁(可変長) |
バッチ番号やロット番号。シリアル番号の場合、AIは21を使用する。 |
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17 |
GS1データバー (GS1 DataBar )

「GS1 DataBarについて」
GS1 databar(ジーエスワン・データバー)は、GS1(国際流通標準化機関)と呼ばれる団体が制定した
標準バーコードシンボルです。旧称ではRSS(省スペースシンボル)と呼ばれていましたが、2010年1月1日より
GS1によりGS1 databarが承認されたことで、この名称に統一されました。
1990年代半ばに北米のコード機関主導で開発が始まり、1999年に仕様が確定、2001年より医療材料・医薬品等の
分野で利用されたのが始まりです。日本においても、2008年より一部の医療用薬品の使用単位などに使用されています。
「GS1 DataBarの種類」
GS1 DataBarには3系統7種類のシンボルがあります。全て、GTINの14桁を表示することができます。
(1):GS1 DataBar Omnidirectional 系
(2):GS1 DataBar Limited 系
(3):GS1 DataBar Expanded 系
なお、標準シンボルとされているのは
・GS1 DataBar Omnidirectional
・GS1 DataBar Stacked Omnidirectional
・GS1 DataBar Expanded
・GS1 DataBar Expanded stacked
の4種類で、GS1 DataBarの基本シンボルとなるのはGS1 DataBar Omnidirectionalです。
「GS1 DataBar の用途」
主に小物商品用に開発されたシンボルのため、果実や野菜、食肉といった生鮮食品をはじめ、
文具や化粧品、日用品、健康補助食品、クーポン等の流通業に使用されます。また、医薬品
(医療及び一般)や医療材料の分野でも注目されており、安全管理の面からも使用が急がれております。
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