◆当方への質問(添加物関連)◆ こんにちは。 食品表示情報ネット神戸の梶原です。 こんなニュースが。 ----------------- 【ギョーザ事件で容疑者拘束】 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201003270235.html (中国新聞・3月27日) ---------------- ちょっとビックリ。 (スケープゴートでなきゃいいんですけど) ご質問をいただいてます。 その内容をご紹介したいと思います。 今回の質問の内容は、 ◇デキストランとデキストリンは同じものですか? ◇デキストリンは添加物ですか? というもの。 まず、 デキストランとデキストリンは類似物質ではありますが別のものです。 (質問者様も薄々感じておられたようですが) 因みに、デキストランは既存添加物。 次に、 デキストリンが添加物かどうかという話ですが、 デキストリンにはいくつか種類があり、 どれに該当するかで違ってきます。 代表的なものとして、 ◇シクロデキストリン ◇マルトデキストリン ◇難消化性デキストリン (環状オリゴ糖) がよく知られています。 このうち、 ◇シクロデキストリン は既存添加物。 (成分規格上はα、β、γの三種が存在します) また、 ◇α(β、γ)-サイクロデキストリン ◇シクロアミロース ◇分岐サイクロデキストリン ◇分岐シクロデキストリン といった別名があります。 確認したところ、シクロ〜以外は添加物名簿には存在しません。 従って、実務上は「シクロ〜」以外は食品扱いが可能となります。 (添加物の基本原則からすると微妙は場合はありえますが) こう書いてしまうとアッサリですが。 質問者様が疑問に思われることはもっともなこと。 と言いますのは、 読者の皆様ならご存知の通り、 添加物に関する規制はリストを中心に運用されてます。 このリストの最大の欠点、 それは、 ◇逆引きが出来ない ということです。 つまり、 ◇デキストリン→シクロデキストリン に直接辿りつけない。 直接辿りつかないといけない。 (結構不親切ですよね) なので、質問者様はうまくそこをつかまえることが出来なくて、 ◇「デキストラン=デキストリン???」 という感じで混乱されたのだと思います。 当方もこういう質問をいただいた時にはいちいち確認しますが、 わかりにくいところが多々あるのは確かです。 なので実務としては対象となる食品の規格書を参考の上、 「デキストリン=シクロ〜か否か?」の確認作業が不可欠となります。 あと同じ質問者様からは、 ◇栄養成分表示において許される誤差の範囲 についてもご質問いただきました。 これについては、以下が参考になります。 -------------------- http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/image/panfu01.pdf (東京都福祉保険局ホームページ・PDFファイル) -------------------- 6〜7ページをご覧ください。 なお、内容量についての誤差に関しては、 ◇特定商品の販売に係る計量に関する政令 http://www.houko.com/00/02/H05/249.HTM をご参照ください。 ではまた次回。